●ゲート塗装

 リアゲートを塗装しました。パネル一枚だけの塗装は資材、作業効率とも無駄なのですが、スペースの都合上仕方ありません。

 そしてサムライの特徴でもある、ゲートのSUZUKIロゴを貼りつけます。こちらは偽サムライ友達のSamuraicomplexさん謹製の究極偽物ロゴです。かなりの精度で作り上げられた完全コピー品です。お色はグレーですが、国内でいうJA51世代のサムライは細かいドット、それ以降はメタリック調になっているようです。見事な仕上がり、ありがとうございました!


 
 リアゲートはSUS304のヒンジでボディに固定しました。外国製のショボいものではなく、国産のシッカリしたもので3mm厚です。ガタも殆ど無くて良い品だと思います。こちらはメタルワークスナカミチという金属加工業者さんが製作、販売されています。SJ20の窓枠ヒンジもこちらのものを使っており、気に入っていましたのでコレに決めました。

 ジムニーはヒンジが露出していますので、どうしてもサビが気になるところ。元々の物もサビで動きが鈍く、見てみるとピンまでボロサビ・・・どうせ塗りなおしてもサビの汁は流れるし塗装も割れてしまうだろうと思い、ここは思い切ってコストをかけました。ドア側もサビだけでなく摩耗してガタガタでしたので同時に購入しました。

 スペアタイヤブラケットもサビを落として塗装、装着です。タップでネジ穴をすべてさらって、合わせ目にはシーラー充填、ネジ山にはカッパーグリス塗布の完全防備!



 
 そして待望のサムライパーツ投入。リアゲートハンドルとキーシリンダーです。勿論、内部パーツも本物ですので外側から開けられます。そして折角のSUZUKIロゴをナンバー移動で隠蔽!


 って、なぜここまできてJDM・・・なんですが、実はコレがやりたかった事の一つなんです。ナンバー移動と言うと国内ジムニーでは定番で、故にどうしても日本的になりがちです。しかしアメリカでも特にクルマ全体を綺麗に作っている手合いは結構ナンバー移動しています。勿論、位置はココです。

 つまり、ナンバーの位置をココにしても、雰囲気作り次第では脱日本的になるのではないかという事です。その第一歩としてリアゲートのSUZUKIロゴは絶対に外せないアイテムでした。というのも、JA11乗りがナンバー移動の際にいちいちTURBOロゴを剥がさないようなノリを演出したかったワケで・・・しかしこの位置にナンバーを置いたことによってUSDM的にはハードルが上がってしまいました。


●ドア補修
 
 ドアは元のものも状態が良かったのですが、それは売却してJA22Wのドアを購入しました。早速取り付けて内装やドアハンドル、窓ガラスを外してストライプを剥がし、全体を脱脂&足付けしました。



 なぜJA22Wのドアを採用したかといいますと、ご覧のようにサイドインパクトビームが二本入っています。JA22&12登場時に大きく取り上げられましたが、実はJB31から既に採用されていた安全対策です。メリットはこれだけではなく、このプレス型を使用する最終型用ならではの利点がたくさんあります。まず、ウエザーストリップの出来が良い。これはかなりの機密性が期待できます。そしてウインドゥチャンネルは劣化してカチカチのボソボソになるフェルトから、ゴム製になっています。これによりガラスのガタガタがかなり軽減されることでしょう。

 更に細かいことですが、JB31で実感していたことですがドアの重さとキャッチの改良により開閉音が全く違います。標準のドアですとベンッ!といういかにもジムニーらしい音ですが、このドアはドフッ!と閉まります。そして比較的新しいものなので状態が非常に良い!デメリットは重さですが、ここは目をつぶりましょう。


 
 ま・・・・・比較的新しいとはいえ、元々塗装されていないようなところはこの有様です。今回の作業ではヒンジ部は全てサビ落とししたのち防錆してから塗装。取り付け時にはシーラーを合わせ目に充填するという対策をしています。

 
 程度極上のドアではありますが、小さいヘコミが結構ありますので修正しておきます。私の場合、広めに足付けしていきなりパテを薄く入れます。この段階では一切ハンマーを使っていません。

 
 そしてパテが硬化した後にある程度研磨してソコソコの面を出します。この段階で応力が残っている部分をハンマリングしてコロシてゆき・・・・・更に研磨するとこの程度しかパテは残りません。ガイドコートを使って凹みを顕にするのと同じような作業をパテの薄付けで行うので、パテ入れの回数は一回で済み、資材も時間も節約できます。


 
 ドア内側も綺麗に清掃します。助手席側のドアはヘビースモーク(ヤニ)で金色になってしまっています・・・・・悪趣味ですし塗装が乗らないので完全に除去する必要があります。入り組んでいるので大変ですが、根気よく清掃して綺麗になりました!


 一般的な板金塗装業者さんでは、ドアはつけたまま、あるいはドアスタンドに立てて塗装されるかと思います。当方の作業場では両ドアを開放しておけるスペースはありませんし、ヒンジ部分まで完全に塗装できないので塗装方法を工夫します。このようにして壁にブラ下げて、2枚のドアを一枚のパネルとして塗ります(塗料の節約になります)。天井から吊るという方法もありますが、角度が微妙になって垂れたり余計な物が当たったりと、トラブルを招きそうです。かといって平置きして塗れば、広面積で埃を受けることになってしまい具合が悪い。結局この方法に落ち着きました。

 
 中古のドアですので、ドアハンドル周り等の傷の多い箇所は入念にサフを入れて傷をやペーパー目を消しておきます。パッと見は綺麗なドアでしたが、やはり補修箇所は多いです。


 
 内面は塗る面積が小さいので、平置きにして塗装。これでドアを開けても綺麗です!

 
 表面も塗装しますが・2回やり直して満足できる仕上がりになりました。

 
 ドアだけボディ本体と肌がちがうのは、納得できませんでした。

 
 ドアを車体に取り付けてウエザーストリップ、ウインドウチャンネル等のゴム類を装着して、ガラスを入れます。ミラーは勿論、北米仕様!

 
 残る外装パネルはボンネットフードのみ!


 つづく